- 2014-11-7
- はんどカフェBlog
高緯度に位置する北欧は夏が短く冬が長いため、手工業が発達しました。また寒い気候のためにニット製品が生活に欠かせないアイテムだったため、北欧の国々にはニットの文化が息づいています。伝統的なデザインや編み模様も特徴的で、雪の結晶や星、トナカイやもみの木といった動植物をモチーフにしたノルディック柄、シェットランド諸島に伝わる幾何学模様のフェアアイル、アイルランドのアランニットなどが北欧ニットとして有名です。
フェアアイル編みの発祥の地、フェア島とシェットランド諸島
西側に大西洋、東に北海に囲まれている、英国最北端に位置するシェットランド諸島。真夏でも気温は摂氏14度ほどの涼しさで、海からの風が強く吹き、大きな木が育たない海洋性気候の島々です。諸島のなかでいちばん大きなメインランド島のサンバラ岬から、南西に約40キロ離れた、面積約5.61平方キロメートルほどの小さな島がフェア島。この島がフェアアイル編みのふるさとと言われています。シェットランド諸島が編み物の産地となったのは、シェットランドシープという羊の存在が大きいと言われています。シェットランドシープの毛はとてもしなやかで弾力性に富み、この羊毛がうみだすぬくもりは、人々の生活に欠かせないものだったのだそうです。幾何学模様などをカラフルに編み込むのが特徴で、ニット初心者には少し難易度が高いかもしれません。編み物初心者さんには、雪の結晶模様などで有名なノルディック柄からトライするといいかもしれませんね。
初心者でもOK北欧テイストの作品アイデア
首回りをしっかり防寒できるネックウォーマー、足もとや手もとを寒さから守るレッグ&アームウォーマーなどに北欧テイストを取り入れてみてください。子供や旦那さんとおそろいで作っても◎。寒い冬をあたたかい気分で過ごせそうです。
男女そろってニット制作にチャレンジしても
「編み物は女性がやるもの」という印象があるので、興味があってもなかなか手にできないという男性も多いそうです。もし、彼や旦那さんが編み物に興味あるようなら、男性も参加できる無料のニットイベントがあるので、ぜひ申し込んでみてください。ニット作家の広瀬光治さんのトークショーや、「すてきにハンドメイド」のスペシャルワークショーなど、ニットが初めての彼でも気軽に参加できますよ。
【開催日時】2014年12月6日(土) 開場12:30 開演13:00 終演予定16:30
【会 場】文化ファッションインキュベーション(東京都渋谷区)
【参加対象】女性と男性2人一組または男性2人組
小学生以上(未就学児の方の参加はお断りさせていただきます)
※番組収録を行いますので、ご参加はテレビに映ってもよい方に限定させていただきます。
【入場料金】無料 ※編み針と毛糸はプレゼント
◆詳しくはこちら
http://www.nhk-ed.co.jp/event/newevent/handmade
この作品は、2012年11月号『はんど&はあと』P14、15の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:せばたやすこ