- 2014-9-4
- はんどカフェBlog, 読み物
真夏の暑さから解放され、夕涼みが気持ちいい季節。9月になると待ち遠しいのが、旧暦の8月15日、十五夜のお月様です。この日は1年でもっとも美しい満月が見られるとされる日で、中秋の名月とも言われ、古くからその年に収穫された野菜やお団子などを供えて、五穀豊穣に感謝する行事でした。昔は直接月を見ずに、お酒を注いだ杯や池に映る満月を愛でていたのだそうで、なんとも風流ですね。この日は里芋を供えることから「芋名月」とも言われ、これに対して「栗名月」と言われる日もあります。「栗名月」とは中秋の名月から約1か月後の満月の直前、十三夜のことを言い、中秋の名月と共にお月見をする習慣があるそうです。芋名月と栗名月のどちらもお月見をすることがよいとされ、どちらかだけしかしないのは「片見月」といい縁起が悪いとも言われています。
秋のお月見といえばお団子ですが、たれをアレンジすれば、また違った味わいになってお月見も楽しくなりますよ。今回は、お月見団子のちょっと変わったたれの作り方を紹介します。
たれ 1「さつまいもマーマレードのあんこ風」の作り方
【材料】(「お月見団子」20個分)
・さつまいも…100g(皮をむいた状態)
・砂糖…20g
・オレンジマーマレード…50g
【作り方】
1.さつまいもは、1cm幅に切り、水に2〜3分さらす。
2.鍋に1のさつまいもを入れて新たに水を注ぎ、火に かける。柔らかくなるまで、中弱火で15分ほどゆでる。
3.2の湯をきり、鍋にマー マレードと砂糖を加え、ゴムべらでさつまいもをつぶしながら、なめらかに混ぜ合わせる(写真)。様子をみて、水を足しながら混ぜてもよい。
4.3を、「お月見団子」1個につき1/20ずつのせて食べる。
※団子を竹串に刺す場合は、竹串に刺してから、たれをのせる。
たれ 2「メープル風味のみたらしピーナッツ」の作り方
【材料】(「お月見団子」20個分)
・しょうゆ…大さじ1
・メープルシロップ…50ml
・水…50ml
・片栗粉…小さじ1強
・水…大さじ 1
・ピーナッツ…20g
【下準備】
● 片栗粉は、水大さじ1で溶いておく。
● ピーナッツは包丁で細かくみじん切りにし、フライパ ンで中弱火にかけながら、茶色くなるまで炒る。
【作り方】
1.しょうゆ、メープルシロップ、水50mlを鍋に入れ、弱火にかけて沸騰させる。
2.1に水溶き片栗粉を加え、とろみをつける(写真)。
3.2を、「お月 見団子」1個につき1/20ずつかけ、炒ったピーナッ ツをまぶす。
※団子を竹串に刺す場合は、竹串 に刺してから、たれをからめる。
たれ 3「桃クリーム」の作り方
【材料】(「お月見団子」20個分)
・黄桃缶…1/2缶(半割り2個分)
・生クリーム…50ml
・はちみつ…大さじ1
・ミントの葉(あれば)…少量
【下準備】
● 黄桃は、きつめにペーパータオルで押さえ、水けをとる。
【作り方】
1.すりおろし器で半分の量の黄桃をすって、ピューレ状にする。
2.生クリームにはちみつを入れ、九分立て(泡立て器 ですくうとピンと角つ のが立つ状態)に泡立てたら、1のすりおろした黄桃を加え、ゴムべらでよく混ぜ合わせる。
3.残りの半分量の黄桃を5mm角に刻んで、2に加え、 混ぜる。
4.3を「お月見団子」1個につき1/20ずつのせ、好みでミントの葉をのせる。
※団子を竹串に刺す場合は、竹串に刺してから、たれをのせる。
この作品は、2011年9月号『はんど&はあと』P8の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
お菓子制作:本間節子(ほんませつこ)