梅のエキスがぎゅっ!甘さ控えめ「梅サワー」の作り方

ume_main31

青梅を氷砂糖で漬ければ梅シロップが、氷砂糖とホワイトリカーを加えれば梅酒ができます。また氷砂糖とお酢で漬けると、りんご酢に近い味わいの梅サワーになり、甘酢として料理に使うこともできます。甘さは控えめなので、サイダーや、りんごジュース、グレープジュースで割るとおいしいドリンクになりますよ。梅はまだ熟していない青梅を使いましょう。少し黄色味がかった完熟梅は梅干しを作るのに適しています。漬け込む前の青梅には下処理をする必要があり、梅を傷つけないように丁寧に行うことが大切です。また、保存にはガラスびんなど、酸に強い保存びんを消毒して使います。ふたの部分に金具や金属を使ったものはNGです。

 

梅サワーの作り方

【材料】(1.5ℓの保存びん1個分)
・青梅…500g
・氷砂糖…250g
・穀物酢…450ml

【作り方】
1.「梅の下処理」124と同様に作業する。保存びんを消毒する(「保存びんの消毒方法」を参照)。

2.1の保存びんに、梅と氷砂糖をそれぞれそっと入れ、穀物酢を注ぎ入れる。ふたを閉め、日の当たらない、涼しい場所に置いておく。
ume_30

飲み頃
3か月でおいしく飲めるようになります。1年を目安に、梅を取り出します。

 

お酢のいろいろ

お酢は米や大麦、りんごやぶどうなどの原料を醸造し、酢酸菌を加えて発酵させたものです。原料によって風味や香りが違い、料理のほかドリンクのベースにと、さまざまなものに利用できます。今回の「梅サワー」で使ったのは穀物酢。麦やとうもろこしなどの穀物を原料とし、比較的安価で手に入れることができるお酢です。ほかにも、米を原料にした「米酢」、コクとうま味が特徴の玄米を原料とした「黒酢」、熟成させた酒かすが原料の「粕酢」などがあります。
最近はお酢の健康への効果が知られ、りんご酢やぶどう酢のような果実酢を水で割って飲んだりヨーグルトにかけたりして「デザートビネガー」として楽しむ人が増えています。また、お酢の専門店があったり、健康を気遣うギフト商品としても人気です。

お酢は料理の味わいをさっぱりさせるだけでなく、使い方次第で料理上手になれる魔法の調味料です。例えばお酢には塩味を引き立てる効果があるため、料理の減塩にも役立ちます。また、お酢をほかの調味料と一緒に使うことで、味のバランスが整ったり、香りが強い食材の匂いを消したり、保存効果があることも知られています。お酢を上手に使えば、毎日の料理がワンランクアップしそうです。

 

 

この作品は、2011年6月号『はんど&はあと』P36の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
調理:小島喜和(こじまきわ)http://www.kiwakojima.com/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る