100 円ショップで揃う“ガラス・小石・砂”を使って暮らしに涼しさをプラス

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インテリアを工夫して涼しさを演出したいときに便利なのが“ガラス・小石・砂”の3つのアイテム。
透明なガラスはまるで氷のようで、涼を感じさせてくれます。お花を生けるときにガラスの花瓶はもちろん、普段使っているコップを利用しても構いませんし、飲み終わった牛乳瓶ならレトロな雰囲気になりそうですね。ガラスの器にグリーンを挿すだけで、涼しげな空間になりますよ。グリーンのほか、きれいな色のビー玉やおはじきをガラス瓶に入れて飾ってもよさそうです。
もうひとつのおすすめが、小石と砂。小石は手に持つとひんやりとした冷たさが伝わってきますし、白い砂を組み合わせれば波の音が聞こえてくる海辺を思わせます。これらはホームセンターのほか、100円ショップでも購入することができるのでぜひ試してみてくださいね。

 

旅先でビーチコーミング!

海や大きな川のある街に出かけたら、かわいい形や色の小石を見つけるのもいい思い出になるかもしれません。石はその土地ならではのものですし、海や川辺の小石は岩石が長い年月をかけて形を変えたもの。そこにしかない、しかも世界でただひとつの小石なので旅の記念にもなりそうです。また小石を探して海辺を散歩するなら、ビーチコーミングを楽しんでみてはいかがでしょう。ビーチコーミングとは海辺に漂流した木やガラス、貝殻を集めて楽しむもので、拾い集めた素材は手作り作品の材料として使う人もいます。ビーチコーミングでは、たとえば擦り切れて丸くなったガラス片や、外国のものらしい瓶を見つけたりと、思わぬ“芸術作品”が発見できる楽しみがあるのだとか。ビーチコーミングで見つけたものを、100円ショップで買った白い砂の上にディスプレイすれば、楽しかった旅の余韻にも浸れそうです。

 

夏に活躍するガラス製品は昔からあるもの?

涼しさを演出してくれるガラスがはじめて日本に伝わったのは、弥生時代のことだと言われています。飛鳥・奈良時代になると日本でもガラス製品が作られるようになり、1549年にフランシスコ・ザビエルが日本に来てから広く普及し始めました。江戸時代にもガラス製品が作られていましたが、とてももろくて壊れやすかったのだそうです。明治時代以降に、西洋から素材や技術が伝わり、次第に日用品としても使われるようになりました。
日本伝統工芸として有名なガラス製品といえば、薩摩切子と江戸切子。薩摩切子は色のついたガラスに切子をほどこすのに対して、江戸切子は透明なガラスを使うのだそうです。どちらも職人の技が生み出す高級品ですが、その美しさは本当に見事。ひとつ持っておくと、ちょっと贅沢な気分を味わいたいときに役立ちそうですね。

 

 

この作品は、2005年8月号『はんど&はあと』P8の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:coucou,me voila!(クークー)

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