まんまるのお月様を愛でるお月見会の主役に!お月見団子レシピ

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旧暦の8月15日は、1 年でいちばん満月(または満月にもっとも近い月)がきれいに見えるとされる十五夜です。平安時代の貴族たちは十五夜に盛大な宴を催したり、舟遊びをして水面に映る満月を楽しんでいたそうです。この日は美しい月を愛でるのと同時に、五穀豊穣を祈り祝うための行事でもありました。中国では中秋節といい、春節(旧正月)と同じくらいに大切な日なのだそうです。この日は満月をイメージした月餅を贈りあったり、家族で食べる習慣があります。古くは大きな月餅を皆で切り分けて食べる風習がありましたが、最近は小さなものが主流になっているのだそう。日本では収穫したばかりの里芋をお供えすることから、「芋名月」と呼ばれることもあります。米粉を使って作る丸いお団子を用意するのも、まんまるの月をイメージしてのこと。

今回は、満月の夜に食べたいお月見団子の作り方を紹介します。電子レンジで作りますから、とても簡単。きれいなお月様を見上げながら、秋の夜をゆっくり過ごしてみてはいかがでしょう。

お月見団子の作り方

【材料】(直径約3cmのお団子20個分)
A
・上新粉…100g
・ 砂糖…大さじ2
・水…150ml
———————————————
・片栗粉…小さじ1強
・水…小さじ2

【下準備】
● 片栗粉は、水小さじ2で溶いておく。

【作り方】
※電子レンジは600w強を使用しています。
()内は、500w強の場合です。
1.耐熱ボウルにAを入れ、泡立て器でとろりとなめらかになるまで混ぜる 。

2.1にラップをふんわりとかけて、電子レンジで2分 (2分25秒)加熱する 。

3.2を電子レンジから取り出し、ぬらしたゴムべらで 上下をひっくり返すように、均一によく混ぜる(a)。再びふんわりとラップをかけ、電子レンジで1分(1分10秒)加熱する。

4.3を電子レンジから取り出し、水溶き片栗粉を2回 に分けて加え、そのつど均一によく混ぜる。再びふ んわりとラップをかけ、電子レンジで1分(1分10秒)加熱する。

5.4を電子レンジから取り出し、ぬらしたゴムべらで なめらかになるまでよく混ぜる(b)。

6.5を、ぬらした清潔な布巾の上に取り出し、布巾で 包み、棒状にする(c)。

7.6を2等分にして、それぞれを布巾の上で転がしながら、直径約3cmの棒状にする。

8.7の棒状にした生地を、それぞれ2等分する。それ ぞれを親指と人さし指で5等分にちぎり(d)、全部 で20個作る。てのひらに水(分量外)を少しつけ、それぞれを団子状に丸める。

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お月見団子はなぜ積み上げる?

お月見のときのお団子は、ピラミッドのように方錐形に積み上げてお供えしますね。これにも意味があり、積み上げられたいちばん上のお団子が「霊界」につながるとされ、お団子を通じて、月に五穀豊穣の感謝の気持ちを伝えるためだとも言われています。お団子は下から 9個、4個、2個に重ねて合計 15個飾るといいとされているほか、その年によって数が異なるという説もあるようです。お団子のほか、その年に獲れた秋の野菜や果物を供えたり、すすきや萩の花を活けるのも風流ですね。今年は電子レンジで簡単にできるお月見団子を作って、素敵なお月見会を開いてみてください。
この作品は、2011年9月号『はんど&はあと』P6、7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
お菓子制作:本間節子(ほんませつこ)

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