恵方巻きだけじゃない!節分には「鬼まんじゅう」で邪気を祓おう

sg_007p02_03

2月3日(年によっては4日)は節分の日。「節を分ける」と書く節分は、文字通り季節をわける節目の日です。もともとは季節のはじまりとなる立春、立夏、立秋、立冬の前日を、ひとつの季節が終わる日=節分として、大切な日とされていました。なかでも春をむかえる立春がいちばん重要とされ、立春の前日だけを「節分」とする習慣になったのだそうです。

そして同時に、季節の変わり目にひそむ邪気=邪鬼を追い払うために、炒った豆を投げつけたり、鬼が嫌うイワシの頭を焼いて柊の枝に刺して軒下に下げたり、玄関にとりつけたりします。最近では、大阪が発祥と言われる「恵方巻き」を食べる習慣も広まってきました。
恵方巻きはひとりにつき1本用意し、縁を切らないように包丁を入れずに1本まるかじりします。恵方巻きには、七福神になぞらえて7種類の具を巻くといいとも言われています。

また、その年の神様がいる方向(恵方)を向いて食べ、食べる間は一言もしゃべらずに黙々と食べるというのが、恵方巻きのお作法。いつもよりもちょっぴり豪華な海苔巻きを、自宅やお店でぜひ食べてみてください。
今回紹介するのは、東海地方で親しまれているという鬼まんじゅう。小麦粉と砂糖の生地に角切りのさつまいもを混ぜて蒸したお菓子で、芋まんじゅうと言ったり、縮めて「おにまん」とも言うのだそう。角切りのさつまいもが鬼の角に、ごつごつした見た目が鬼の金棒にも見えるため、この名前がついたとも言われています。自宅で作る場合にはさつまいものかわりにリンゴを使ったりする場合もあるのだとか。

この郷土菓子の鬼まんじゅうを「はあと&はあと」風にアレンジしてみました。かわいくておいしい鬼まんじゅうをたくさん食べて邪気を払い、1年を健やかに過ごせるように願いましょう。

 

「鬼まんじゅう」レシピ

【材料】(直径6cmのアルミまたは紙カップ8個分)
・さつまいも…1本(150g)
・薄力粉…90g
・ベーキングパウダー…小さじ1
・砂糖…大さじ2
・塩…ひとつまみ
・牛乳…100ml
・サラダ油…大さじ1

 

【下準備】
●蒸し器の下の鍋に、3cmほど湯を張って沸騰させる。ふたに布巾を巻く。

【作り方】
1.さつまいもは皮つきのまま(好みで皮をむいてもOK)8mm角に切り、2回ほど水を替えながら、5分水にさらす。

2.薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を合わせてボウルにふるい入れる。牛乳とサラダ油を加え、泡立て器で粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。

3.1の水けをよくきり、半量を2に加えゴムべらでさっと混ぜる。アルミまたは紙カップにスプーンで等分に入れ、残りの1を表面に散らす。

4.蒸し器の上の鍋に並べ(写真)、ふたをして中火強で10分、弱火にして8分、蒸す。

sg_007p03_03

 

 

 

この作品は、2010年2月号『はんど&はあと』P7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:本間節子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る