ダブルガーゼで目の疲れにじんわりと効く「アイピロー」を作る

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パソコンがオフィスワーカーの必需アイテムになってから、「パソコンなしでは仕事ができない」という人も多いはず。毎日、長時間にわたってパソコンで作業をしていると、肩こりや腰痛だけでなく、目にも疲れが出てきます。また、メガネのかわりにコンタクトレンズを使っているという人も増え、目のトラブルのひとつ、ドライアイに悩む人が増えているのだそうです。「潜在患者数は800万人」とも言われるドライアイは、目の表面に涙が少ない状態で、ひどくなると目の表面に傷ができてしまいます。涙には目の乾燥を防ぐほか、ウイルスなどの殺菌効果があったり、角膜に栄養を補給する役割もあるのだとか。湿度が下がり過ぎない環境や、まばたきをたくさんすることを心がけるなどで、予防になるそうですが、目がごろごろするなどの症状がひどい場合は、お医者さんで適切な治療をしてもらいましょう。
普段からパソコンでの作業が多い人には、仕事の休憩時間や寝る前に数分間、目を休めてあげるといいですね。その時に目の上にアイピローをのせてあげると、アイピローの心地いい重みが目の疲れをやわらげてくれるはず。今回は、肌触りが優しいダブルガーゼを使ったアイピローの作り方を紹介します。

 

ダブルガーゼで作る「アイピロー」の作り方

※サシェとアイピロー2種類のアイテムを作る裁ち方と寸法図になっていますが、今回は「アイピロー」のみです。

【材料と道具】
・手芸綿 適量
・アロマオイルまたは香水(好みのもの)
・ペレット 大さじ4〜5
ペン型チャコ、定規、裁ちばさみ、糸切りばさみ、縫い糸(白)、縫い針、刺しゅう針、まち針、アイロン、アイロン台

【裁ち方と寸法図】
※単位はcm。
※()内は縫い代。指定外は、すべて1cm。
※布の裏側に、ペン型チャコで、でき上がり線を引く。

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【作り方】
※単位はcm。
1.水玉とダブルガーゼを返し縫いで縫い合わせる。
①ダブルガーゼと水玉を、中表に合わせて、縫う。
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②①と同様に、ダブルガーゼの一方の端に、もう1枚の水玉を縫いつけ、図のようにはぎ合わせる。ダブルガーゼに刺しゅうをする。
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2.1を中表に半分に折り、返し口を残して返し縫いで縫う。縫い始めと縫い終わりは、ひと針返して縫う。
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3.返し口から表に返す。中にペレットを入れ、返し口をはしご縫いでとじる。
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目の疲れに効く自然の力

アイピローにおすすめのアロマオイルがラベンダー。フローラルでフレッシュな香りは、きっと誰もが好きになる香りではないでしょうか。ラベンダーはラテン語で「洗う」という意味の「lavare(ラワーレ)」からきたと言われ、古くから消毒作用が知られていたそうです。リラックス効果も期待されますから、夜寝る前にアイピローを使うときにはぴったりですね。ただし、妊娠中の女性には使えませんから注意が必要です。
また、ハーブの中にはメグスリノキとよばれるものもあるのだとか。カエデ科の木の樹皮で、眼精疲労によるかすみ目などにいいそうです。また、ブルーベリーに含まれるアントシアニンも目の疲れに効くと言われています。
目に疲れを感じたら、優しいダブルガーゼで作ったアイピローで、目をいたわってあげてくださいね。

 

 

 

 

この作品は、2007年2月号『はんど&はあと』P12、18の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:菊池しほ

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