- 2014-9-1
- はんどカフェBlog, 読み物
もっちりした生地の中に、あんがくるまれた大福もちは、最近ではコンビニで販売されるほど人気の和スイーツです。大福もちの定番のあんといえば、小豆のほか、手亡(てぼう インゲンマメの一種)や、えんどう豆などの豆類。これらの素材からあんを作る過程で、豆の皮を取り除いたものをこしあん、豆の粒感を残したものを粒あん、豆を皮ごとつぶしたものをつぶしあんといって、それぞれ食感が違い、好みがわかれるところです。また豆類以外でも、サツマイモやカボチャなどをあんにした和菓子はたくさんありますね。今回は、電子レンジで作る生地を使った大福もちに変わりあんを包んだ、アレンジ大福のレシピを紹介します。白玉粉を使ったもっちり生地と、あんのハーモニーが楽しめます。また、大福をひと口噛んだときに見える、黄色×白、グリーン×白のカラフルな色合いにもわくわくしますよ。
電子レンジで簡単にできるもちもち大福、基本の作り方
まずは、大福もちの具の準備の方法と、生地の作り方がこちら。
>>電子レンジで作る「もっちり大福」基本の作り方をマスター!
アレンジ1:さつまいもあん+クリームチーズ
【材料】(8個分)
さつまいもあん
・さつまいも…150g
・砂糖…30g
・牛乳…20ml
・クリームチーズ…60g
【作り方】
1.クリームチーズは8等分にして、それぞれ丸める。
2.さつまいもあんを作る。さつまいもは皮をむき、やわらかくなるまで蒸すかゆでる。さつまいもをボウルに入れ、砂糖を加えてゴムべらまたは木べらで、つぶしながらよく混ぜる。牛乳を加えて混ぜる。
※さつまいもの水分が多い場合は、牛乳の量を少なめに加える。
3.クリームチーズ1個ずつを、2のさつまいもあん1/8量ずつで包み(写真)、使うまで冷凍室に入れておく。
4.「基本の大福」の作り方「生地を作る」、「具を包む」を参照して、生地を作って3を包む。ただし、生地は8等分して、 8個作る。
アレンジ2:ずんだあん+生クリーム
【材料】(8個分)
ずんだあん
・枝豆(さやつき)…300g
・砂糖…40g
・水…適量
・片栗粉(打ち粉用)…適量
・生クリーム…80ml
・砂糖…小さじ2
【作り方】
1.生クリームと砂糖小さじ2をボウルに入れ、ハンドミキサーまたは泡立て器で、九分立て(泡立て器ですくったときに、角がしっかり立つ程度/「基本の大福」の作り方「具を準備する」<生クリームの場合> 1の写真参照)に泡立てる。丸口金(直径1.2cm)をつけた絞り出し袋に入れ、ラップを敷いたバットの上に、直径約2cmの大きさに8個絞って(a)、冷凍室で冷やし固める。
2.ずんだあんを作る。鍋にたっぷりの湯を沸かし、枝豆をさやつきのまま30分ゆでて、さやと薄皮をむき、150g計量する。
3.枝豆に砂糖40gと水を加え、ミキサーにかけるかざるで裏ごしする。鍋に入れ、とろみがつくまで、耐熱のゴムべらなどで混ぜながら弱火で煮て(b)、さます。
4.1の生クリーム1個ずつを、3のずんだあん1/8量ずつで包み、使うまで冷凍室に入れておく。
5.「基本の大福」の作り方「生地を作る」、「具を包む」を参照して、生地を作って4を包む。ただし、生地は8等分して、8個作る。
栄養たっぷり「小豆」のお話
大福もちに使う定番のあんといえば小豆あん。昔から小豆は、利尿作用やむくみに効くと言われ、とても栄養価値が高い食べ物です。良質なたんぱく質を多く含み、ビタミン B1、B2、B6 といったビタミン類のほか、カルシウムや鉄分、ミネラルも豊富。また、ごぼうの約3倍の食物繊維、ポリフェノールもたっぷりという魅力が詰まった食材なのです。今回紹介したアレンジあんに使った、さつまいもや枝豆も体にいい食材。ヘルシーなおやつとして、ぜひ作ってみてくださいね。
この作品は、2010年7月号『はんど&はあと』P68の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
お菓子制作:本間節子(ほんませつこ)http://www.atelierh.jp/