急なお客様にもさっと涼しいおもてなし、ミント氷の作り方

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夏の暑い日に飲みたいアイスティーやソーダ水。いつもの氷の替わりに、ミント氷を浮かべると、見た目の涼しさがぐっとアップ! 急なお客様でも、おもてなしの気持ちが伝わりますよ。作り方はとても簡単。製氷皿にミントの葉を入れ、ゆっくりと水を注いだら、冷凍室で凍るのを待つだけです。一度沸かした水を使うと、透明な氷ができ上がります。

 

ところで、ミントの種類は多種多様で、600種類を超えるとも言われています。また、大きく分けて「ペパーミント系」と「スペアミント系」のふたつの系統に分けることができるのだとか。ペパーミントは、ミント特有のスーッとする成分のメントールが多く含まれていて、香りが強いのが特徴です。一方、スペアミントは、ペパーミントに比べてややメントールの含有量が少ないそうです。ミントといえば西洋のもの、というイメージが強いですが、日本自生のミントもあります。それがジャパニーズミントと呼ばれるハッカ。ハッカは比較的寒さに強く、北海道が主な産地なのだそう。

 

ほかにも手に入れやすいのは、ミントのさわやかさにりんごの風味をプラスしたような香りが特徴のアップルミント、葉に白い斑が入っているパイナップルミントなど。好みのミントを見つけて、ぜひミント氷を常備してみてください。

 

ベリーやお菓子などにミントを添えても◎

ミント

急な来客でデザートを出すシーンでも、ほんの少しのミントが活躍します。ベリーなどのフルーツや、シャーベット、ゼリーなど夏らしいデザートには、ミントをちょこんとのせてみてください。フレッシュミントを飾るだけで、いつものデザートもおしゃれな雰囲気になるから不思議です。ちなみにミントには殺菌効果があるので、お弁当の隅に入れておくと見た目のアクセントになるだけでなく、防腐剤としても役に立つのだとか。

 

ミントはデザートに添えるもので、日本ではサラダと同じ感覚で食べるというイメージはないかもしれませんね。しかし、ベトナム料理ではフレッシュハーブを料理にふんだんに使います。ミントは香りと味のバランスがよいスペアミントを使うことが多いそうです。国土が南北に細長いベトナムですが、その食文化も南北で随分と違うのだとか。生野菜やハーブをたくさん使うのは、どちらかというと南部の文化。サラダのほか、肉料理や揚げ物に添えられます。ミントは繁殖力も強いので、家庭菜園で育てているという人も多いようです。春から秋にかけて収穫できるので、家庭菜園やキッチンで育ててみるのもいいですね。

 

 

 

この内容は、2009年6月号『はんど&はあと』P66、68の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
指導:植草桂子(うえくさけいこ)

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