おもてなしのティータイムに作りたい「グレープフルーツの薄焼きパイ」レシピ

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さわやかな酸味が魅力のフルーツ、かんきつ類は気分をリフレッシュしたいときに食べたくなりますね。かんきつ類はビタミンCを多く含むフルーツですが、とくにグレープフルーツは実が大きく、一度にたくさんのビタミンCがとれるのがうれしいところ。グレープフルーツの原産は西インド諸島だと言われていて、日本には大正初期頃に伝わりました。しかし気候が合わずに、日本での栽培は根付かなかったのだそうです。国内では九州で栽培されていますが、スーパーで買えるのはほとんどが輸入もの。アメリカや南アフリカなどから輸入され、日本ではほぼ一年中手に入れることができます。グレープフルーツの果肉はイエローやピンクといった春らしい色ですね。今回は果肉の色合いを活かしたパイの作り方を紹介します。春のティータイムのおやつにぴったりです。

 

「グレープフルーツの薄焼きパイ」の作り方

【材料】(20cm丸形1台分)

パイ生地
・薄力粉…60g
・強力粉…60g
・バター…75g
・水…45ml
・塩…2g(約小さじ1/2)
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カスタードクリーム
・卵黄…2個分
・砂糖…40g
・薄力粉…17g
・牛乳…200ml
・バター…5g(約2cm角)
・グレープフルーツ(色違いで2種類)…各1個
・グラニュー糖…大さじ1

 

【下準備】
●水に塩を加えて溶かす。
●薄力粉60gと強力粉は合わせる。
●グレープフルーツは皮をむき、1房ごとに薄皮をむく。
●オーブンペーパーを長さ約30cmにカットする。

 

【作り方】
1.パイ生地を作る。ふるった粉類をボウルに入れ、バターを加え、カードで手早く切り込んでさらさらした状態まで細かくする。
※カードは、生地をまとめたり、平らにならすためのプラスチック製の板。なければ木べらで代用。

 

2.塩を溶かした水を加え、さっと混ぜて、手でひとつにまとめる。

 

3.2を打ち粉(強力粉・分量外)をした台の上に取り出し、めん棒で厚さ約2mmの円形に薄くのばす。バットにのせて上からラップをし、1時間以上冷蔵室で休ませる。

 

4.3を台の上にのせ、めん棒で直径約25cmの円形にする(余分な部分はカットする)。オーブンを200°Cに予熱する。

 

5.4をオーブンペーパーの上にのせ、縁を指で折り返し、形を整える(a)。縁以外の部分に、フォークでたくさん穴をあける。
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6.オーブンペーパーごと天板に移し、200°Cのオーブンで約15分焼く。途中、生地の底部分が膨らんできたら、フライパンなどの底をぐっと押しつけて、ふくらみを抑える。焼き上がったら金網などの上に取り出す。

 

7.カスタードクリームを作る。ボウルに卵黄を入れ、泡立て器でほぐしたら、砂糖を加えて混ぜる。白っぽくなり、空気をよく含んだ状態になったら、粉をふるい入れ、よく混ぜる。

 

8.鍋に牛乳を入れ、沸騰させる。

 

9.78を少しずつ注いで、泡立て器でよく溶きのばしたら、鍋にこして戻し、弱火で煮る。途中、ゴムベラを使い、よく混ぜる。ぐつぐつ煮立ったあと、さらにしっかり混ぜながら加熱し、トロッとさせる(b)。最後にバターを加え、混ぜる。

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10.69のカスタードクリームを流し入れ、ナイフなどで表面を平らにのばす。上に、水分をよくふき取ったグレープフルーツを並べる。

 

11.10の上からグラニュー糖をパラパラとふりかけ、200°Cのオーブンで10〜15分、焦げ目がつくまで焼く。

 

 

グレープフルーツの選び方

今回のレシピでも使ったように、グレープフルーツの果肉の色は種類によって違います。普段よく目にする白い果実のグレープフルーツは「マーシュ」という品種なのだそうです。グレープフルーツと文旦をかけあわせて生まれたのが、「スウィーティー」という品種。ピンク色の果肉をもつのは「ルビー」という品種で、ピンクグレープフルーツとも言われます。ほかにもスタールビー、リオレッドという品種も赤みのある果肉をもっています。

果肉の彩りを上手に活かした今回のパイなら、テーブルに出した瞬間に「うわ~!」と歓声が起こること間違いありません。そんなサプライズの瞬間を考えながら、ぜひグレープフルーツのパイを手作りしてみてください。

 

 

 

この作品は、2006年5月号『はんど&はあと』P10、11の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:本間節子

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