バッグや帽子のアクセントにも!バラのリボンコサージュの作り方

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ピンクやイエロー、白や赤など色とりどりに花を咲かせるバラ。「花の女王」とも呼ばれるほど、神話の時代から人々を魅了し、美しさと愛の象徴ともいえる花です。品種はとても多く、25,000品種にもおよび、世界では毎年100品種以上の新品種が生まれているとも言われてるそうです。バラはギリシャ神話で愛と美を司どる女神、アフロディーテが創造したと伝わり、その誕生を描いたボッティチェリの有名な名画『ヴィーナスの誕生』は、学校の教科書などで見覚えがあるという人も多いかもしれませんね。

バラの花は、色によってさまざまな花言葉があります。たとえば赤いバラなら「愛情」「情熱」、ピンクは「上品」「愛を待つ」、薄いオレンジは「無邪気」、ウエディングシーンに欠かせない白は「尊敬」「純潔」、青い色素を持った青バラは「奇跡」「夢、かなう」なのだそうです。好きな花言葉の色を選んで、バラのコサージュを作ってみるのも楽しそうです。作ったコサージュはおしゃれのアクセントに。バラの花言葉も一緒に身につけている気持ちになれそうです。

 

「バラのリボンコサージュ」の作り方

【材料】(1個分)
※〈 〉内は小。
・幅1.5〈1〉cmのワイヤー入りリボン〈ワイヤーなしリボン〉(ピンクのグラデーション〈薄紫のギンガムチェック〉)120〈100〉cm
・長さ2.5cmのブローチピン
1辺が8〈6〉cmの正三角形の厚紙、縫い針、縫い糸(ピンク〈白〉)、つまようじ、木工用ボンド、定規、鉛筆

【でき上がり寸法】
直径約7〈5〉cm

【作り方】
※単位はcm。
※作り方は共通。図は大で解説。〈 〉内は小。
1.1辺が8〈6〉cmの正三角形の厚紙のそれぞれの角から2〈1.5〉cmの位置に印(☆、★、△、▲、♢、♦)をつける。
①~③の順に、厚紙にリボンを巻く。
①リボンの巻き始め側から、厚紙の☆と★の位置に右端を合わせて巻き、図のように厚紙の後ろ側に回して巻き始める。このとき、☆から★と同じ長さ(◎)になるように端を残す。
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②リボンを厚紙の前側に回し、リボンの左端を△と▲に合わせるように巻く。
③リボンを厚紙の後ろ側に沿わせて前側に回し、下端を♢と◆に合わせるように
巻く。
④①の巻き始めのリボンの端♥を厚紙の後ろ側に回す。
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⑤巻き始めの端をよけて、③の続きを再び☆と★の位置にリボンの右端を合わせて巻き、②、③、⑤の順で3つの角に各4回巻く。
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2.①中心をしっかり押さえて厚紙をはずし、ひっくり返す。ひっくり返した側が、コサージュの前側になる。
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②縫い針に糸を通して、しっかりした玉結びを作り、中心に針を入れて後ろ側で玉留めをする。
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3.①リボンの重なりをそっとずらす。花びらが交互に重なるように、バランスよく整える。

②巻き始めに残した部分を、端(♥)から花の中心までくるっと丸めて、根元を2~3針縫いとめ、後ろ側に糸を出す。糸は切らないでおく。
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4.3-②の糸で、後ろ側にブローチピンを縫いとめる。補強のために、ボンドをつまようじの先につけ、ブローチピンとリボンの間の隙間と、縫いとめた糸の上に塗る。♡部分を、前側から見えないように折り返す。花びらを立体的に整える。
※大でワイヤーなしリボンの場合と、小の場合は、リボンの端を折らずにカットする。
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まだあるバラの伝説

クレオパトラが賓客をもてなすために、バラを敷き詰めて歓迎したという伝説や、フランス王妃、マリー・アントワネットはトリアノン宮殿にバラ園を作らせたほどバラを愛したと言われています。ナポレオンの皇妃ジョセフィーヌもこの花を愛したひとりで、宮殿には300種類を超えるバラが集められ、園芸家を支援して新品種の開発に取り組んだと伝わります。このことから現在のバラの花の基礎を築いたのは、ジョセフィーヌだとも言われているそうです。

多くの人に愛されてきたバラの花をモチーフにしたコサージュは、リボンで簡単に作れますから、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 

この作品は、2011年5月号『はんど&はあと』P63、64の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:peek-a-booさいなお(ピーカーブーさいなお)

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