- 2015-8-3
- はんどカフェBlog
タッセルは衣服などの縁につけられる房飾りのことで、もともとはマントの留め具だったと言われています。カーテンを留める「カーテンタッセル」という名前を聞いたことがあるという人も多いかもしれません。タッセルは動くたびにかわいく揺れるので、チャームにしたり、カゴバッグにデザインのポイントとして取り入れるなど、さまざまなシーンで活躍します。自分で作ることもできますが、今回は既製品のタッセルを、簡単な雑貨にアレンジする方法を紹介します。たとえば、大きめの二重カンにタッセルを通しただけで、おしゃれなキーホルダーになります。通すタッセルの色や数は好みでOKです。
リボンに通してガーランドに
適当なリボンにタッセルの輪を通し、等間隔に並べればガーランドに。デコボコがあるリボンを使うと、タッセルのストッパー替わりになります。お部屋のアクセントにも。
ワイヤーの輪に下げてモビールに
細いワイヤーの輪の中に、タッセルをぶら下げたモビールは、透明感のあるビーズと組み合わせると夏らしいインテリアになります。タッセルの色が目立つよう、ビーズやワイヤーは、白を基調にまとめてみて。ビーズの質感やタッセルの色を変えれば、秋や冬のモビールができますよ。
【材料・道具】
・太さ1.5mmのカラーワイヤー(白) 50cmを3本
・糸(白) 適量
・ビーズ(好みの色、形、サイズ) 適量
・aタッセル(好みの色) 3個
セロハンテープ、はさみ、糸切りばさみ、接着剤、定規
【作り方】
1.①ワイヤーを、直径約7.5cmの円になるようにふた巻きする。ワイヤーの片端から、好みのビーズを、好みの数通す。
②ワイヤーの端どうしを少し重ね、セロハンテープでとめる。
③残りのワイヤー2本も、同様に作業する。
2.①糸の片端を折って、2本一緒にひと結びして、輪を作る。
②①の反対側の糸端を、ビーズに図のように通す。
※図のように通すと、ビーズが固定できる。
③①のワイヤーの、セロハンテープでとめた部分に糸端を巻いて、aタッセル1個の輪に通してから2回結ぶ。余分な糸を切り、結び目に接着剤をつける。
④ワイヤーの輪と輪の間にも②③と同様に糸にビーズを通してつなげるが、上側の糸端は、上の輪のビーズの間のワイヤー1本に、糸を巻いて2回結ぶ。余分な糸を切り、結び目に接着剤をつける。
※固定された2個のビーズの間(★参照)には、ビーズが動くように、固定せずに糸に通すだけでもよい。
日本の揺れる飾り「つるし飾り」
上からつり下げてゆらゆら楽しむモビールですが、日本にもモチーフをつなげてつり下げる「つるし飾り」という工芸品があります。布で作った縁起物のモチーフをひもでつなげて、女の子の初節句に飾ったと伝わります。伊豆稲取の「雛のつるし飾り」、福岡柳川の「さげもん」、山形酒田の「傘福」が有名です。つるすモチーフの数は、割り切れる偶数を避けて奇数とする場合が多いそうです。
ワイヤーとタッセルで作るモビールができたら、和のつるし飾りにもチャレンジしてみるのも楽しそうです。
この作品は、2012年7月号『はんど&はあと』P22の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり