気軽なギフトに凛とした雰囲気をプラスする、チェック柄でラッピング

sg_067p01_031

2013年秋冬のファッションコレクションでも、セリーヌやグッチなどのハイブランドから、進化したチェック柄の新作が続々と登場しました。縦横の線が格子状に交わった模様をチェック柄といいますが、ギンガムチェック、タータンチェック、マドラスチェックなど実はさまざまな種類のチェック柄が存在します。バーバリーチェックと呼ばれる格子柄は、有名ハイブランドのバーバリーがコートの裏地に採用したことからそう呼ばれるようになったといわれています。また日本では伊勢丹が1950年代にタータンチェック柄の紙袋を使いはじめ、2013年10月に半世紀ぶりに格子のデザインを一新したことで話題になりましたね。

 

スコットランド伝統のタータンチェック

イギリスは正式名称を「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」といい、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドから成る立憲君主国家です。タータンチェックというのは、スコットランドの伝統的な格子柄で、歴史のある家ではその家のタータンがあり、柄を見れば家系がわかるといわれています。今では「スコティッシュ・タータン登記所」という政府機関が、世界中のタータンの認可と登録を行っているのだそう。すべてのタータンに名前がつけられ、ホームページでは登録されているタータンを検索することもできます。タータンはスコットランドの歴史の一部でもあり、スコットランドを旅すると、あらゆるところでさまざまなタータンチェックを目にすることができるでしょう。

 

まだあるチェック柄

ひし形と斜め縞によるチェック柄はアーガイルチェック、グラフ用紙のような細かい格子柄はグラフチェック、白ともうひとつの色を組み合わせたシンプルな格子柄はギンガムチェックと呼ばれます。ファッションシーンでもトラッドからカジュアルまで幅広い表情をみせるチェック柄ですから、ラッピングをするときにもかっちり仕上げたいときはタータンチェックを、気軽な雰囲気にしたいならギンガムチェックを選ぶといいかもしれませんね。

 

チェック柄の布でマフラーやセーターをラッピング

sg_063p04__03

【材料・道具】
・マフラー(またはセーター) 1枚
紙袋(マフラーまたはセーターが入るサイズのもの/ここでは18cm×35cm×マチ幅10.5cmのものを使用)、布(チェック柄)55cm×6.5cm、タグ1枚、穴あけパンチ、ひも(赤)30cm

【ラッピングの仕方】
※単位はcm
1.紙袋にマフラー(またはセーター)をたたんで入れる。紙袋の入れ口側を軽く絞り、絞ったところに布を2周巻きつけてから、ひと結びする。

2.ひもの端を2本一緒にひと結びする。タグに穴あけパンチで穴をあけて、ひもを通し、輪の中にひも端側をくぐらせる。
sg_067pA_02
3.タグのひもを1の入れ口の絞ったところにかける。

 

ギンガムチェックの布でワインやジュースのラッピング

sg_068p01_031

【材料・道具】
・ワインまたはジュース 1本
・布(赤と白のギンガムチェック/表と裏の色柄に差がないものを使用するとよい)50cm×50cm
リネンのリボン(ベージュ)幅2.5cm×50cm、木の実パーツ(ワイヤーがついたもの)適量、両面テープ
※木の実パーツのワイヤーの長さは20〜30cm。造花取り扱い店で購入可。

【ラッピングの仕方】
1.布は裏面が上になるように広げ、四隅の1か所にびんを置く。びんに布をくるくると巻きつけ(a)、途中、底側の布をびんの口側に向かって折るようにし、対角まで巻きつける。巻きつけ終わりの布端は両面テープをつけて固定する(b)。

sg_068p03-1_033

sg_068p04_037

2.びんを立たせ、口側の布を両手で持ち、外側に向かって布を折り返す(c)。折ったところの少し下側に、木の実パーツのワイヤーを巻きつけてとめる(d)。

sg_068p06_031

sg_068p07-1_035
3.木の実パーツのワイヤーをかくすように、リネンのリボンを2周巻きつけてから、蝶結びする。

 

この作品は、2008年12月号『はんど&はあと』P67~68の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
ラッピング・タグ制作:南雲久美子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag:
ページ上部へ戻る