ハンカチに香りを移して気分をリフレッシュ!アロマサシェの作り方

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お花の香りを吸い込むと、なんだか気分が明るくなったり、すっきりした気持ちになったことはありませんか?実はこれこそが香りの効果。そしてこの、香りを楽しみながら、心や体のメンテナンスをしようとするのが、いわゆるアロマテラピーです。アロマテラピーとは、「アロマ」と「テラピー」を合わせた言葉で、日本語に訳すと「芳香療法」。心身を整える効果のあるものとして、西洋では古くから親しまれてきた自然療法なのです。

 

精油の香りを味方につけて、いつでもどこでもリフレッシュ!

アロマを楽しむには、市販のアロマライトやディフューザーで空間に香りを拡散したり、アロマバスやアロママッサージという方法があります。アロマ初心者なら、ハンカチに精油の香りを移して持ち歩くだけでも充分に楽しめます。方法は簡単で、ハンカチの目立たない部分に精油を1~2滴たらして、鼻を近づけて直接嗅ぎます。この時、精油が直接肌に触れないように注意しましょう。

 

頭をすっきりさせたいなど仕事中に選びたい精油

植物に含まれる香りの成分を凝縮させたものが精油です。よく知られるラベンダーやカモミールなどは植物の花から抽出されるフラワー系、ティートリーやシダーウッドといった樹木系のほかに、柑橘系、スパイス系、オリエンタルな香りなどさまざまな種類があります。そしてそれぞれの精油に、心と体への働きがあるといわれています。

例えば仕事の途中でちょっと気分転換したいときには、すっとしたメントールの香りのペパーミントや、リフレッシュ作用があるといわれるグレープフルーツの香りを選んでみてください。また、眠気を覚ますには脳を活性化させる働きが高いといわれるローズマリーがおすすめです。まずはひとつの精油からはじめて、慣れてきたら精油をブレンドしてオリジナルの香りを見つけるのもいいですね。

直接ハンカチに精油をたらすのではなく、ハンカチを片付ける場所に香りを移したサシェを置いておくと、いつでも好きな香りのハンカチを身につけることができますよ。

 

好きな香りの精油を使った「サシェ」の作り方

【材料・道具】
a(綿麻地/花柄)、b(シーチング/紫)、c(リネン地/ベージュ) 8cm×8cmを各2枚
ミシン、ミシン糸(各布の地色と同色)、25番刺しゅう糸(こげ茶)、手芸用化繊綿、ペン型チャコ、縫い針、まち針、裁ちばさみ、糸切りばさみ、定規、アイロン、アイロン台、精油(好みのもの1種類)

【作り方】
※単位はcm。
1.①a、b、cそれぞれの裏側の1cm内側に、ペン型チャコででき上がり線を引く。
②a2枚を中表(布の表側どうしを合わせる)にし、返し口を残して縫う。
※縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをする。
③角4か所をカットする。
④b、cも、それぞれ①〜③と同様に作業する。
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2.1をそれぞれ返し口から表に返す。好みの精油を数滴たらした化繊綿を適量詰め、返し口をはしご縫いでとじる。
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3.2を3個重ね、刺しゅう糸3本取りを十字にかけてから蝶結びする。

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香りが弱くなったら、布の目立たない部分から精油をたらしてください。

 

アロマを楽しむために、いくつか気をつけなければいけないこともあります。ひとつには直接肌につけないこと、そして使う時には正しい濃度で使ってください。ハンカチに直接精油を落とす場合は1~2滴です。香りが強すぎると気分が悪くなることがあります。また、精油には揮発性があるので火の近くでの使用や保存場所には十分に注意してください。初心者なら、購入する時にショップスタッフに相談するのがいいでしょう。

 

 

この作品は、2011年5月号『はんど&はあと』P34、36の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:内田瑞恵(うちだみずえ)

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