あったら便利!ジャムびんをリメイクして作る糸巻きホルダー

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ソーイングをはじめて、作品が増えるのと同時に増加するのが糸巻き。小さいうえに、うっかりすると糸がからまってしまい、整理の方法にはひと工夫が必要ですね。そこで、ジャムの空きびんをリメイクして、糸巻きホルダーを作ってみましょう。ふたにあけた穴から必要な糸だけを取り出して使える優れものです。透明な側面からカラフルな糸が見えるから、「次は何を作ろうかな」とわくわくしそうです。

 

空きびんをリメイク!「スプール(糸巻き)ホルダー」の作り方

【材料・道具】
空きびん(ジャムびん) 1個、文字柄の紙(好みの柄でもOK) 〈びんの周囲×2/5〉×〈びんの高さ×1/2〉を1枚(好みの大きさでもOK)、〈ふたの直径−1cm〉の円形を1枚、下塗り剤(速乾性)、アクリル絵の具(白)、両面テープ、クギ(太さ1.5mm)1本、金づち、筆、定規
※びんに貼ってあるラベルをはがす。
※ふたの色をそのまま活かして、着色せずに作ってもOK。その場合は、下塗り剤、アクリル絵の具(白)、筆は不要。
※ふたに絵の具などで着色をする場合は、下塗り剤を塗っておく。下塗り剤は、クラフト専門店、100円ショップなどで購入可。「プライマー」、「シーラ−」などの名称で販売されていることもある。速乾性でないものも使用
可。その場合の乾燥時間は、購入時に店頭で確認を。

【作り方】

1.ふたの表面全体に、下塗り剤を筆で塗る。下塗り剤が乾いたら、アクリル絵の具を塗る。乾いたら、もう一度アクリル絵の具を塗り、乾かす。円形の紙の裏全面に両面テープをつけて、ふたの上に貼る。

リメイク_1

2.1の上面に、クギを金づちで打ち込み、穴を2か所あける。

リメイク_3

 

3.裏に返し、2であけた穴の突起した部分を金づちで打ち、平らに整える。

リメイク_5

 

4.四角い紙の裏全面に両面テープをつける。びんの表面の平らな部分に、下端のカーブ面をよけて貼る。

リメイク_6

 

【使い方】

びんの中に糸巻きをいくつか入れる。使用する糸巻きのそれぞれの糸端を、ふたの裏側の穴から通して、表側に出し、ふたを閉める。必要に応じて、穴から通す糸を替える。

 

 

2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場

「糸」と聞いて思い出すもののひとつに、2014年に世界文化遺産に登録された富岡製糸場があるかもしれませんね。富岡製糸場は、近代化をめざす明治政府の方針により、当時の重要輸出品目だった生糸の生産を上げるために建てられました。群馬県の富岡は、生糸の原料となる養蚕業で栄えていて、生糸を生産するために必要な水や石炭といったものも近くから調達することができ、工場を建てるための広い土地もありました。この地に国が製糸工場を建て、操業を開始したのが1872年(明治5年)のこと。外国に輸出するにふさわしい上質な生糸を作るために全国から集められた女工たちは、その技術をふるさとに持ち帰って指導者となり、地方でも上質な生糸が生産できるようになることを期待されていたのだそうです。工場はその後、民間に払い下げられ操業が続けられましたが、1987年(昭和63年)に操業を停止。その後は文化遺産として残されて国の重要文化財として指定を受けました。2014年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、世界文化遺産に登録されることとなりました。

日本の歴史を知ることもできる富岡製糸場は、ソーイングファンとしては一度は訪れてみたい場所ですね。

 

 

 

この作品は、2006年7月号『はんど&はあと』P60の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:上島佳代子(かみじまかよこ) http://www.atelier-pelemele.com/

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