- 2015-4-22
- はんどカフェBlog
シャツやコートにカーディガンなど、洋服を着る私たちの衣類にほぼ欠かせない存在が「ボタン」です。ボタンはポルトガル語が語源だと言われていて、主に衣類などの留め具として使われています。衣類などにとってボタンは「留める」という機能性があるだけでなく、デザインのアクセントとしての役割も大きいですよね。たとえば白いシャツのボタンをカラフルなものに替えるだけで、いつもと違った表情のシャツになるから不思議です。今回は、「今あるもの」にデザイン性と機能性をプラスする、ボタンを使ったリメイクの方法を紹介します。
ひとつ目のアイデアがカゴバッグ。ボタンとひもをつけるだけで、入り口を閉じることができ、持ちやすさがぐんとアップします。大き目のボタンとそれに合った紐を用意して作ってみてください。
エプロンにもボタンをつけて、キッチンクロスのひもを引っかけましょう。キッチンクロスがさっと手に取れて便利です。
まずはボタンのつけ方の基本とくるみボタンについて紹介しましょう。
ボタンの基本のつけ方
二つ穴も四つ穴もつけ方は同じ。縫い糸2本取り。
1.布の裏から針を入れ、ボタン穴に糸を通し、布の厚み分のゆるみをつけて再び布に針を入れる。
布の厚み分のゆるみ=糸足
3.糸足に隙間なく糸を巻き、最後に巻いた糸の輪にくぐらせる。
足つきボタンのつけ方
縫い糸2本取り。
2.短めに糸足をつけて、2、3回穴に糸を通す。そのあとは、ボタンのつけ方3、4と同じ。
くるみボタンって?
くるみボタンは、専用の型を布でくるんだボタンのことです。既製のボタンもよいですが、くるみボタンのキットを使えば、簡単にかわいいボタンが作れます。
市販のキットには
外筒(左上)、上・下ボタン(右)、押し棒(左下)が入っています。
こんなふうに作ります
外筒に、カットした布を置き、上ボタンをのせ、一度押し込んで上ボタンをくるむ。下ボタンをのせて押し棒で押し込めばOK。
カゴバッグにボタンをつけて中身を見せないバッグにリメイク
【材料・道具】※[ ]内は写真右(スマホでは下)
カゴ(好みのもの)、足つきボタン〔くるみボタン〕(好みのもの)1個、革ひも〔リボン(紺)〕約35cm(カゴの大きさに合わせる)、縫い針、縫い糸、目打ちまたはキリなど
【作り方】
1.カゴの前側の編み目(カゴの中央、入れ口から約3cm下の位置)に針を入れ、ボタンをつける(足つきボタンのつけ方参照)。
2.カゴの後ろ側の編み目(カゴの中央部分、入れ口から約3cm下の位置)に革ひも〔リボン〕の両端を、約2〜3cmくらい間をあけて通す。通しにくい場合は、外側から目打ちを使って編み目を広げて通す。
3.カゴの内側に出た革ひも〔リボン〕の両端を持ち、革ひものわを、ボタンに引っ掛けて、革ひもの長さを好みで調節してから、固結びをする。
茶色いボタンと革紐の組み合わせで大人っぽい雰囲気に、花柄のボタンを同系色の紐でとめてガーリーになど、ボタンと紐のコーディネートも楽しんでみてください。床に置くとバッグの中身が丸見えということになりがちだったカゴバッグも、おしゃれで上品なバッグに大変身です。
エプロンにボタンをつけて機能性をアップ!
【材料・道具】
エプロン(腰の部分をひもで結ぶタイプ)、くるみボタン(好みのもの)1個、ペン型チャコ、縫い針、縫い糸
【作り方】
エプロンをつけてみて、左側の腰の位置にくるエプロンのひもに、ボタンつけ位置の印をペン型チャコでつける。エプロンをはずし、印をつけたところにボタンをつける(足つきボタンのつけ方参照)。
同系色のボタンをつけるとやさしいイメージになります。逆にポイントとして目立たせたいなら、反対色のボタンをつけてみましょう。
この作品は、2005年5月号『はんど&はあと』P69の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:青木恵理子