- 2015-1-27
- はんどカフェBlog

「鬼は外、福は内」の掛け声と一緒に炒った大豆を鬼に投げて、邪気を払う節分の行事。「おに」の言葉のもとになったのは、目に見えない「気」を意味する「陰(おん)」なのだそう。古くから目に見えない病気や災いなどのおそろしい出来事は、すべて鬼の仕業だとされていました。そこで節分という季節の変り目に忍び寄ってくる鬼を追い出すために、豆をまくという習慣になったと言われています。豆はまいたあとに芽を出さないように、炒ったものを使います。そして豆まきがおわったら、年の数またはそれより1個多くの豆を食べて、1年間の健康を祈るのです。
家族で豆まきをするとき、本来は豆をまくのはその家の主人だけなのだそうですが、せっかくの家族行事ですから、みんなで豆をまいて楽しむのがいいですね。
そして、節分の日が近づいたら、こんな楽しいペーパーオブジェを作ってみてはいかがでしょう。赤鬼、青鬼、緑鬼のほか、黄色、黒色の鬼を作ってもいいです。この鬼の色のバリエーションや組み合わせは、地方や寺社によって違うのだそうです。赤と青だけだったり、赤・青・黒の3色、さらには5色すべてというところもあると言われています。豆まきの当日、このオブジェに向かって豆を投げても楽しいですね。その場合は、思いっきり怖い顔でオブジェを作るのがおすすめ。かわいい鬼さんだと、豆をぶつけたくなくなりそうです。
ちなみに、北海道や東北、信越地方では大豆以外に落花生をまく地域もあるのだそう。北海道ではチョコレートなどのお菓子をまくことも。落花生なら床に落ちた豆を拾っても、殻をむいて食べられるので便利ですね。またお菓子の「豆まき」も子どもたちは大喜びしそうです。好きなスタイルで、豆まきを楽しんでくださいね。
「鬼の三角オブジェ」の作り方
【材料・道具】
・色画用紙〈大〉(水色)8cm×32cm、〈中〉(赤)6.5cm×26cm、〈小〉(黄緑)5cm×20cm
・色紙〈大〉(白)直径 1.5cm の円を2個、〈中〉(水色)直径 1.3cmの円を2個、〈小〉(クリーム色)直径 0.8cm の円を2個
定規、カッター、カッティングマット、スティックのり、色鉛筆(好みの色)
【作り方】
1.図のように、色画用紙に折り目をつける。カッターで、角と鼻の切り込みを入れ、口を切り抜く。目になる色紙を、スティックのりで貼る。
2.好みの色の色鉛筆で、角のライン、目、髪、〈大〉以外はまゆを描く。
3.折り線どおりに折って、組み立て、底面をのりで貼り合わせる。
この作品は、2007年2月号『はんど&はあと』P6〜7の記事を編集/加筆したものです。転載、記事のコピーはご遠慮ください。
作品制作:くまだまり